日本食好きにしてしまった母の誤算

海外に住み二人の子供を育てています。海外にいるからこそ、日本の食材にも慣れ親しんで欲しく、母としては手を変え品を変え限りある材料で日本食を作っています。その甲斐あって現地の食事同様、日本食もすんなりと受け入れ、好きな物はカレーと焼き肉とモッツァレラチーズという子供になりました。

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もっと小さな頃は、レタスがどうしても嫌だとか、スイカが嫌い、豆腐美味しくない、うぇー高野豆腐ってこれなあになんて言っていて、それが日本の食材だとついこちらも力が入って「美味しいんだから(そして貴重で高いのだから)食べなさい」と必要以上に強制していた感がありました。他にも嫌いな食材はありましたが、他で補えばいいかというスタンスであったにも関わらず、日本食材に関しては少し強く言い過ぎたように思います。

しかし子供は日々変化成長するもので、あれからほんの2年ほどですが、今では二人ともが豆腐や高野豆腐を愛するようになり、挙句ここではとても貴重品である納豆の味も覚えてしましました。毎日夕飯時に「納豆ちょうだい」という子供たちを微笑ましく感じながらも、これ1パックで150円くらいするんだから味わって食べなさいよ、と喉元まで出かかっています。一番納豆を食べたかったはずの私は3日に一度の贅沢となってしまいました。